蜻蛉の城 >> 人形の部屋 >> #30: とけあう傷口

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「うわ! 裸でウロウロするなっ!」

「あれ〜ぇ・・・? お兄ちゃん、 私のブルマ見なかった?」

「…!  知る訳ないだろ、そんなの…。」

「むーん…。やっぱ部屋だったかなぁ〜。」






………嘘、だった。 

本当は、知らない筈がなかった。

それは、僕のベッドの下だ。

黒い、ポリ袋の中だ。





囚われている。汚されている。

…おまえの、身代わりに。



毎晩、毎晩。 何度も、何度も。

乾く暇もないほど、汚している。


いつも僕の精液で湿っている。

あの甘い臭いを放っている。







僕は、その場でひとり足元を見つめて、

自分の罪の苦さを噛み締めていた。




「じゃあ、これで行こっーと。」

え、えぇ…!?








「・・・? どしたの?」




「あ・・・。 い、いや別に・・・。」

ああそうか…
これ、ってスパッツのことか…。
そ、そりゃそうだよな…。




「よしOK!」




 

「いってきまーす☆」

「あれ…、、
水着忘れてないか?
 外に干してあったぞ」

「大丈夫!
今日はビキニ持ったから。
じゃーねッ☆」

あぁ、そう…。





え…???

夏休みの水泳授業で
ビキニって一体…。

まさか・・・
今時の学校は、、

 



     

   こういう感じなのか…?

…まさか。 ありえない。

おいおい… アイツ、、…大丈夫なのか??





  「はわわ…本当にビキニで来ちゃったの!?
  あんなの冗談に決まってるじゃん …」

「ふぇ!? えええええ!?
 
…あはは…
 参ったなぁ〜w またKYやっちゃったーww」

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「えー何アレ…。…ありえなくない?」

「更衣室の服を隠してあげたら面白いんじゃなーい?」

「やっだーw えげつなーいw」

「いいってーw
 ご自慢のボディを見せびらかせてご満悦でしょー。」

「そーかぁ、小さなシンセツーってやつだよねえ…?」

「ついでに下着も校門に晒してあげたらぁ?
 名前書いて、忘れ物ですぅーってねぇ?」

「うわぁ…」  「男子全員前屈みだねw」 


 

「おい、アレ見ろよ!」

「うわッ!!
 すっげぇ・・・!」

「うぐッ・・・
 堪んねぇよ・・・」

「見ろ!しかも…」

「オイオイ…あれで…
 水に入るのか!?」

「やっべぇ…」
 





「あの女・・・
 調子こいてねーか・・・
 ちょっと廻しとけ


…ああ?
ヌルイ事いってんじゃねーよ。

最後までやるンだよ!!

…惨めすぎて、
到底誰にも言えない位、
キッチリと
、な・・・?

こういうのは、
中途半端にやるから
ポリや先公が出てくんだよ!

・・・いいな?」
 


 


「やだ…。何で…!?
 服が… 服がどこにもないよう…。」








「おい…あの子…で、 いいんだよな…?」


「ウヒャ、まるで 小○生みてぇじゃねーか?
  ありゃあ絶対…、初物だぜぇ」

「うわ…堪んねぇな…。
 あんな娘を輪姦すなんて…!」


「ヤッベえ…。ゾクゾクしてきた…」


 




そんな、まさか…。

…そんなわけあるか! 妄想も大概にしろよ!






…結局。


僕は干してあった水着を持って、妹の学校に来ていた。


1階のギャラリーから、地下の屋内プールを見下ろすと、

ちょうど着替えを終えた生徒たちが、プールサイドに集まってきた。


来るのが遅かったかな…?

ってかアイツ、余程ギリギリの時間で出たんだな…。




妹はどこだ?




 

・・・居た! 



なんだ…、

ビキニとは云わないだろ、それは…。

セパレートっていえよ、バカ…。


はぁ…。 何やってんだか僕は…。

もう帰って寝よう。



…ん?


 



「第一のコース・・・」

「緊張するなぁ〜w」

「こらーーあ!
ヘアピンは外しなさーい!」


「たははwww」

な…。
何やってんだアイツ…。




お…、、。
スポーツ万能とか、
自分で云うだけあって
泳ぎは中々のもんだな…


「ふーー。余裕の1着w」

 

 




 

なるほど…。

見慣れない形だけど、
こういう水着のほうが
着替えとかトイレとか、
色々とラクなのかもな。





でも水着というより…

陸上競技の
勝負スーツみたいな
感じだな…。

下のショーツなんか、
まるでブルマみたいな… 

 






な…、、何を想像してるんだ僕は…。

本当に、もう帰ろう…。



 

 

…あれ?



いま上から見てた人…


お兄ちゃん…?




うーん…

…気のせいかなぁ?









 






妹は、まだ帰ってこない。そろそろ19時か…。



夏休みの水泳授業なら、午前中に帰ってくるはず。

…。

他に、特別授業でもやってるのか…? 弁当も持たずに? 空調の止まった校舎で? 

…。

学校を出てから、寄り道している? まさか。Tシャツにスパッツの格好で??

…。

あるいは、校内で友達と延々駄弁っている? そんなとこだろう。大丈夫。心配のしすぎだ。



そのとき、電話が鳴った。 妹の、馴染みの友達からだった。



「…え? まだ来ないって…  遊びに行くって、約束だったのかい…?」







僕は、夜の校舎を駆け回っていた。





 

 

嫌な想像が膨らんでゆく。

それは、蜘蛛の糸のように、

振り解いても、振り解いても纏わりつき、

すでに駆け足の僕を、もっと早くと急き立てる。

息が苦しい。 汗だくだ。

心臓が悲鳴を上げてる。

でも、そんな事に構っちゃいられない。

間に合ってくれ! 無事でいてくれ!

 
 

 
ああッ、だから何に間に合うってんだ馬鹿、

そんなの妄想だ妄想に決まってる!!


じゃあ、お前は何故走ってるんだ!?


…くそッ、気が、遠くなってきた…。





 ・・・ん? 


僕は、とある部屋の前に、妹のプールバッグを見つけた。


なんだ・・・、ここに居たのか?  思わず、安堵の溜息が漏れる。


息が苦しい。膝から、崩れ落ちてしまいそうだ…。




 


「あれぇ〜??
 ありえないww

 なんでお兄ちゃんが
 こんな所にいるのw
 まさか、
 噂の変質者 ってwww」


「へ・・・変質者、って、、
   お前はーー!!」


あははっ☆
 冗談だってばww
  んで 、どしたの?」


「その・・・、か、
 母さんが心配して探せと・・・
 ゴニョゴニョ・・・



「んーー?? ナニナニ?
 あーなるほど、
 かわいいかわいい 妹の
 帰りが遅いので
 心配になっちゃった?
 にひひヒヒwww

 きゃーっ ☆








はぁ・・・。  ま、実際のところは、こんなもんだろうな・・・。




  ヤレヤレ・・・。




僕は、扉の前で何度か、溜息混じりの深呼吸をした。



そうして無様に乱れた呼吸をどうにか整えると、僕は扉を開けた。


























 















ゆ、夢か・・・。





そうだ、、そうだった。

妹は昼過ぎに帰ってきたじゃないか。

夕食だって、一緒だったじゃないか…。

ああそうだ大丈夫、ただの夢だ。

妹は無事なんだ! ああ、よかった…。



やっと、意識がはっきりしてきた…。 午前0時か…。

はぁ…。何やってんだ僕は…。

 




でも、本当に何もなかったのだろうか。


今日は、おそらく何もなかったろう。

でも明日は?




ああ…そうだ…。

きっと誰もが、狙っているに違いない。

あの清らかな唇を。

雪のように生白い、柔らかな膨らみを。

熱く疼いてやまない、初々しい純潔の花弁を。

…そして、ああ…。

その奥の神聖な揺り籠までも…


 






そうだ。誰もが、奪いたいに違いない。

つまらない男が、口先だけの愛で。

汚い大人が、権威と権力で。

狂犬のような獣たちが、剥き出しの暴力で…!

騙し取る。脅し取る。掠奪する。

そんな悪意に、晒されているに違いない。



それなのに、ああ…! 何故なんだ!

世界中で、なぜ僕だけが禁じられている…!?
 




 

一晩だけでいい、もし許されたなら…。

僕なら、朝が来るまで妹を離しはしない。


短い生命のすべてを、愛と性に傾けるセミのように、

蜻蛉のように、すべてを注ぎ込むだろう。



子宮の中へ。

左右の卵管の奥まで。

僕の精液を溢れ出すまで充填して、

それでもなお、僕は腰を止めはしない。


 


 



湿った肉ひだの形を、

陰茎の反り返る角度を。


互いの生殖器が、

互いの感触を一生忘れないように


執拗に突き続け、注ぎ続けるだろう。



 

ああ…

そうだ妹よ、

これでいいんだ。

僕たちは元々、

ひとつだったのだ。




ここは、

二人が分かれた傷口だ。

敏感で、湿った傷口だ。



毎夜、疼くのは

僕を呼んでいたからだ。


癒せるのは僕だけだ。

僕の傷口だけだ。




 





擦り切れて、

血が滲むまで。

愛し合い、貪り合おう。


そのあとは、

繋がったまま、

抱きしめて離さない。





同じ血を分けた粘膜は

溶け合って…



癒着し、



 



僕たちは元通り、ひとつになるのだ。




「うあアッ…!」


掌に、生温い感触が拡がってゆく。

猛烈な眠気が、心を溶かしてゆく。



妄想の中で犯すのは、いつも妹だ。

僕は…、 狂っているのだろうか。


問いに答える声はなく、僕は眠りに落ちていった。





続く



[製作協力] m(_ _)m

Ooo-Style Fakeさま
ぶっかけ板 さま

 

 


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